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ブラウザのシェア状況、Web制作側も依頼側も知っておくべき理由【2018年版】

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ブラウザのシェア状況、Web制作

今回は、制作側はもちろん、制作を依頼する側も知っておくべき「ブラウザのシェア状況(シェア率)」についてお話します。

 

ブラウザのシェア状況を知るべき理由

Web制作では作業工数に影響するからです。

Web制作を依頼する側は、機会損失に繋がる可能性があるからです。

ひとつずつ、見ていきましょう。

 

 

「普段使っているブラウザ」の強さ

ここですこーしだけ、思い返してみてください。

「普段使っているブラウザ」以外のブラウザでわざわざページを開いたことがありますか?(開発での使用は除外してくださいね)

開いたとしたら、何のために?

もちろんそこに理由はあるかもしれません、しかし、普通に何かを調べたり、QRコードから自動で開いたりするのにわざわざ使用する機会は少ないですよね。

PCならいつもChrome、iPhoneならいつもSafari。

そんな感じで使っている方が多いのではないでしょうか。

 

自分以外のユーザーはどうか?

では、自分以外のユーザーはどうでしょうか?

もちろん同じですよね。

PCならいつもFirefox、スマホならいつもChrome。

という方なら、それ以外のブラウザはほとんど使用しないでしょう。

 

標準ブラウザは強い!

標準ブラウザというのは、初期状態でインターネット上のWebサイトを表示するために装備されているブラウザです。

PCやタブレット、スマホを買った時に最初から入っているブラウザですね。

Windowsは現在Microsoft Edge (=Edge)が標準ブラウザですが、Internet Explorer (=IE)も入っていますし、少し前の製品ではIEが標準ブラウザでした。

Apple製品はSafari、最近のAndroidはChromeが標準ブラウザになりつつあります。

 

こだわりがなければ、大抵は標準のものを使用していると思います。

PCに詳しくない方からすれば、わざわざインストールして、使い方を覚えることが手間なのです。

 

日本ではPCに詳しくないライトユーザーや、制作以外の業務用PCとなるとWindowsを使用している方は多く、つまり標準ブラウザがEdgeまたはIEという方がまだまだ多いのが現状です。

 

使うブラウザが違うと、何が起こる?

使用するブラウザが違うと、何が起こるのでしょう?

 

ブラウザが違うと、表示も違う

これはWeb制作において非常に重要で、非常に面倒なことです。

各ブラウザは、それぞれ表示方法や情報の読み取り方が違うため、Webサイトを構成しているソースコードの記述方法や使用している技術により見え方が異なる場合があります。

これにより、自分が見る時は問題なく表示されていた自社やクライアントのWebサイトが、ユーザーには正しく表示されていなかったといった問題が起こります。

正しい位置に画像が表示されていなかったり、サイドバーが下にずれていたり、ものによっては表示がないということもあります。

 

下記はWebサイトでよく使用されている「SNSアイコン」の表示例です。

ブラウザによる表示の違い

 

今回の場合は「FontAwesome」などのアイコンフォントを使ってSNSアイコンが表示されているのですが、IEは対応していない為このような表示になります

Chromeではスタイリッシュに表示されているアイコンも、IEでは表示されないため、ただの丸になってしまっています。

これでは、アクションを起こしてくれるはずもありませんね。

 

アイコン程度であればかわいいものですが、全体のレイアウトがごそっと崩れていると致命的です。

そのブラウザからの離脱率を見るのが恐ろしいですね・・・

 

IEは曲者

とはいえ、多くのブラウザではそういった事は起こりません。

IEはバグの多い曲者としてWeb制作者の頭を悩ませ続けているブラウザのひとつですし、最近ではChromeやSafariが勢いを増してシェア率を高めていますので、不具合のでるブラウザをそこまで気にしなくて良い場合もあります。

さらにWindowsが標準ブラウザをEdgeにしたことにより、IEの使用率はこれまでよりも下がっていくと思われます。

 

しかしIEは日本では広く普及していて、未だにシェア率が高いので、軽視することはできません。

個人的にはモバイル表示を主に狙ったサイトであればそこまで気にしなくて良いと思いますが、BtoBのWebサイトで対応を怠るのは危険です。

企業ではPCの買い替えなど頻繁に行われません。

近年ではソフト等の互換性の問題も少なくなってきましたが、一昔前はMacのPCでは互換性の問題などが生じたためにWindowsのPCに統一してセキュリティ対策やソフトの導入を行う企業が多く、現在もWindows標準ブラウザのIEをそのまま使用しているケースは多いです。

どんなに頑張ってターゲットを絞り、ペルソナを設定しても、ユーザーに正しい表示がされなくては意味がありません。

 

国内のブラウザシェア状況(シェア率)

国内のブラウザシェア状況を見ていきましょう。

ちなみに、世界的なブラウザシェア(2017年10月~2018年10月)は、Chromeが57.59%、Safariが14.46%、IEは3.22%、Edgeは1.96%となっています。

Chromeのシェアが圧倒的に多く、IEは3%強となっています。

 

日本のブラウザ市場シェア

全体

日本のブラウザシェア率

ブラウザ市場シェア(総合)

  • Chromeが40%で首位
  • つづいてSafari (モバイル・タブレット端末の影響)
  • 3位にIE

 

デスクトップ

日本のブラウザシェア率

デスクトップブラウザ市場シェア

  • Chromeが47%で首位
  • つづいてIE
  • 3位にFirefox

 

モバイル&タブレット

日本のブラウザシェア率

モバイル&タブレットブラウザ市場シェア

  • Safariが全体の65%
  • Chromeが26%
  • 2トップでその他は僅か

StatCounter Global Statsの結果に基づいてイメージを作成しています

 

この結果からわかる怖いこと

  • モバイル&タブレット端末以外では、首位ブラウザの他に少なくとも2ブラウザ以上の対応をしないと機会損失に繋がる
  • デスクトップではバグの多いIEのシェア率が驚異の23%
  • 企業に限ればIEのシェア率はさらに高いと考えられる
  • モバイル&タブレット端末は安定している為対応しやすい (ただし、端末により仕様が異なるため個別の確認が必要)

 

IE対策はいつまで必要か?

IE11は2025/10/14までサポートが続きますので、現在のシェア率から考えると少なくとも後数年は対策が必要ですね。

しかし、国内のシェア率が高いからといって、自社やクライアントのWebサイトを閲覧する上のシェア率が高いとは限りません

実際にどんなブラウザからアクセスがあるのかは、Googleアナリティクスで確認することができますので、チェックすることをおすすめします。

また、特定のブラウザでコンバージョン数が異常な数値をたたき出している場合(極端に低いなど)はWebサイトの確認・見直しが必要です。

 

まとめ

すべての場合で必ずしも必要というわけではありませんが、Web制作者は後に問題とならないよう、ブラウザの対応を考えた構成でWebサイトを制作する方が良いでしょう。

ブラウザ毎に挙動が違ったり思った動きにならない状態でも、最低限「サイトとして成立している状態」にする必要があります。

ただ、新しく便利な手法が次々登場している中で、バグを気にして古い手法ばかりを使っていくのはもったいないので、柔軟に対応していけると良いですね。

 

Web制作を依頼する方は「制作側の責任」と思われるかもしれません(ごもっともです)が、ブラウザは次々にアップデートされ、対応されるものも変化していきます。

自社のサイトを持つ方ならば、一度くらいは違うブラウザをインストールして自分で確認をしてみてはいかがでしょうか。

思わぬ問題が発覚するかもしれませんが、機会損失が減る可能性を考えれば、無駄な作業ではありません。

 

ブラウザ、侮りがたし!

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